品整理コラム

宗派別の仏壇に必要な仏具をプロが解説!

プロが教える宗派別の仏壇に必要な仏具

宗派別の仏壇に必要な仏具をご存知でしょうか?

宗派別の仏壇に必要な仏具には違いがあることもあり、迷われる方が実に多くいらっしゃいます。

そこでここでは宗派と仏具についてご紹介します!

宗派別の仏壇に必要な仏具

仏壇

お仏壇は、ご本尊やご先祖様を祀る祭壇で、本尊は掛け軸を吊るすものと仏像を安置する場合があります。

ご先祖様は位牌として祀り、その他、浄土真宗は過去帳を見台に置きます。

この他にも、ご本尊やご先祖様をきれいに祀ったり、お勤めのために、いろいろな仏具が必要です。

木魚(もくぎょ) 天台宗、真言宗、浄土宗、禅宗など

木魚

読経の際に叩く木製の仏具で、木魚倍という先端を布で巻いた棒で「ぽくぽく」と叩きます。

魚の図柄をあしらっているのは、魚が昼夜関係なく目を閉じない生き物で、修行者に寝ずに精進するように促していると信じられています。

木柾(もくしょう) 日蓮宗、法華宗

読経や唱題で音を出す仏具です。

日蓮宗や法華宗で使用され、他の宗派の木魚と同じ役割があります。

木魚より甲高い音が「きんきん」鳴ります。

鉦吾(しょうご) 天台宗、真言宗、浄土宗など

鉦吾(しょうご)

金属製の皿状の仏具で、読経や念仏や御詠歌を謳い上げるときに鳴らします。

畳の上に置き、撞木を使って叩きます。

甲高い乾いた音が「かんかん」と鳴ります。

内敷(四角) 天台宗、真言宗、浄土宗、禅宗、日蓮宗など

錦や金襴でできた敷物で、法事や盆彼岸など特別な日に内敷を敷いてお仏壇をきれいに飾りましょう。

お仏壇の膳引(引き出して使用できる可動式の台)の上に敷き、霊供膳を置きます。

三角形の内敷は浄土真宗で使うものです。

三宝尊 日蓮宗、法華宗など

正式な日蓮宗のご本尊の祀り方は奥から、法華曼荼羅の掛け軸を背板に取りつけて、その次に一塔両仏の三方尊の仏像を置いて、次に日蓮上人の仏像を安置します。

「三宝」とは、仏教徒が尊ぶべき対象で、仏・法・僧を指します。

日蓮宗では、仏が釈迦如来、法が法華経、僧が日蓮上人と捉えています。

三宝尊の仏像は、中央の宝塔に「南無妙法蓮華経」と題目が書かれ、左右に釈迦如来と多宝如来の二仏が配置され、これらが一つになっている仏像です。

八の巻 日蓮宗、法華宗など

八の巻

朱塗りの経机に八つの巻物を置いた仏具で、仏壇にスペースの余裕があるのであれば、日蓮上人の仏像の前に置きます。

須弥壇の中に安置するために、幅が10センチ程度の大きなのものが多いです。

浄土真宗の仏壇に必要な仏具

浄土真宗では他の宗派で使わない仏具が多いです。

またそれらも、西(本願寺派)と東(大谷派)で細かい仕様が違います。

上卓(うわじょく)

仏壇上段、ご本尊の前に置く机で、四具足を並べます。

四具足が並べるスペースがないのであれば、華鋲や仏飯器を置きます。

浄土真宗ではいろいろな机を卓(「しょく」あるいは「じょく」)と呼びます。

四具足(しぐそく)

四具足

ローソク立て、火舎香炉、華鋲一対の4つの仏具を四具足と呼び、本願寺派では仏壇上段に置く上卓の上に荘厳します。

大谷派に四具足はなく、華鋲と火舎香炉を荘厳します。

華鋲(けびょう)

小さな花立のような仏具で、水を入れて、樒を挿してお供えします。

浄土真宗では茶湯器で水やお茶をお供えしないのですが、これは阿弥陀様の周りには八功徳水というきれいな泉が湛えられてあるので、水道の水を供える必要がないとされています。

前卓(まえじょく)

仏壇中段に置く机のことで、五具足を並べます。

五具足(ごぐそく)

五具足

花立1対、ローソク立て1対、香炉の5つの仏を五具足と呼び、本願寺派の具足は菖蒲型と呼び、銅に漆を塗った宣徳色、または黒っぽい仏具を使用します。

大谷派の具足は鶴亀形と呼ばれ、真鍮本来の地金(金色)の仏具を使用し、また、鶴亀型の特徴で、ローソク立てが鶴と亀であしらわれていて、亀に乗った鶴の口先にローソクを立てます。

在家のお仏壇での荘厳は、普段は三具足でよいとされ、年忌法要や報恩講など、大切な法要の時は五具足を用います。

土香炉(どごうろ)

青磁の香炉で、本願寺派は宗紋の本願寺藤の紋が入り、大谷派はおとしのついた透かし香炉を使います。

木蝋(もくろう)

大谷派の鶴亀のローソク立てに、通常木蝋(木製の朱塗りのローソク)を挿して灯明にします。

ローソクの形をした仏具なので、これに火はつけませせん。

また、本願寺派の四具足のローソク立てにも挿します。

内敷(うちしき)

内敷

浄土真宗の内敷は逆三角形でできており、人絹(化繊の絹)や機械刺繍のものから、正絹や手刺繍のものまであります。

法要や、盆、彼岸、お正月や故人の命日など、大切な仏事の時に荘厳してお仏壇を華やかにします。

また、家の中に不幸が起きた際は白か銀の内敷を敷きます。

表裏でリバーシブルになっているものもあります。

内敷は、前卓や上卓と、その天板の間に挟んで飾り、「打敷」と書くこともあります。

盛曹(もっそう)

大谷派で使うお供えのご飯を筒状にするための仏具です

大谷派での正式なごはんの供え方は筒状にして仏飯器に載せ、盛曹にごはんを詰め、押し出して仏飯器に供えます。

灯篭(とうろう)

灯篭は日本の伝統的な照明器具の一つで、神社仏閣や日本庭園の灯篭、室内を照らす行灯や手に持つ提灯など、いろいろなパターンがあります。

お仏壇の灯篭はお仏壇内部の天井から吊るす吊灯篭が一般的で、真鍮やアルミなどの金属でできています。

灯篭は他の宗派でも使いますが、浄土真宗のものは独特な形で、丸型や夏目型と違い、六角の灯篭を用います。

さらに本願寺派の灯篭は猫足(灯篭の足の形が猫の足のように内側に曲がっている)で、大谷派の灯篭は丁足(灯篭の足の形が外に向かって張りだしている)です。

火袋の扉が仏壇の奥側、ご本尊に向くようにします。

輪灯(りんとう)

輪灯

輪灯は、五具足のローソク立てと灯篭と一緒に、仏壇内部に灯りを照らす仏具で、仏壇内部の一番外側に吊るし荘厳します。

油煙よけの笠に合吊を付けて、輪のついた油皿を吊るします。

今は電球を取り付ける形がほとんどです。

大谷派は簡素な合吊ですが、本願寺派は菊輪灯と、細かな装飾が施されています。

瓔珞(ようらく)

瓔珞は浄土真宗以外の宗派でも使います。

本願寺派では「隅瓔珞」と呼び、宮殿の屋根の隅に付けて吊るします。

大谷派では瓔珞自体を吊るす荘厳の仕方はなく、笠の上に取り付ける「輪灯瓔珞」のための瓔珞があります。

法要や重要なお勤めの際に荘厳します。

供笥(くげ)

金箔を押したお供え物を乗せる仏具で、本願寺派では六角形、大谷派では八角形のものを使用します。

法要や大切なお勤めの際にお餅をお供えする仏具で、寺院はお餅だけでなく、砂糖菓子や果物などを高く積み上げます(大谷派では須弥盛といいます)。

おりん

おりん

「ちーん」と音を鳴らす仏具も浄土真宗専用のものがあります。

本願寺派は六角形のりん台を使用し、大谷派では四角形のりん台を使い、りん用の丸布団ではなく、「りん輪」と呼ばれる金襴で編み込まれた輪っか状の仏具の上にりんを乗せます。

和讃

三帖和讃とは、親鸞聖人の著作である「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」を指します。

浄土真宗ではこれらの和讃を重要な経典とし、和讃本は和讃箱と呼ばれる塗りの箱に丁寧に納め、さらに和讃卓に乗せて安置します。

和讃卓は仏壇の下段に置きます。

和讃箱

和讃を入れる塗りの箱で、宗紋(本願寺派は本願寺藤と五七の桐、大谷派は八ツ藤と抱牡丹)の蒔絵が描かれています。

和讃卓

和讃卓

和讃箱を置く台です。

御文章/御文(ごぶんしょう/おふみ)

白骨の章という、8代門主の蓮如上人が全国の門徒に向けての手紙の形式で著した、重要な法語です。

本願寺派では「御文章」と呼び、大谷派では「御文」と呼びます。

御文章箱/御文箱

御文章、または御文を入れる塗りの箱で、和讃箱同様に宗紋の蒔絵が描かれています。

経机の左側、畳の上に置きます。

いかがでしたでしょうか?

宗派別の仏壇に必要な仏具をご紹介してまいりましたが、少しでもご参考になれば幸いです。

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